自殺および自傷行為

更新日: 2024年11月20日

誰でも気持ちの浮き沈みはあります。あなたやあなたの知り合いがメンタルヘルス、自傷行為、または自殺について問題を抱えている場合、助けてくれる人がいて、元気を取り戻すことは可能で、自分は一人ではないと知ることは重要です。

自殺と自傷行為とは?

死にたいと思ったり、願ったりすることは自殺念慮と呼ばれます。これらの考えを行動に移すと、自殺企図と呼ばれます。自殺企図が致命的な場合は、自殺による死と呼ばれます。自殺は防止できます。また、自殺念慮に悩むすべての人が自殺で亡くなるわけではありません。自傷行為とは、意図的に自分の体を傷つけることを指します。自傷行為を行うすべての人が死にたいと思っているわけではなく、自傷行為は自殺企図とは異なります。自殺や自傷行為への思いや行動はすべて深刻に受け止め、助けを求めるサインとして捉えるべきです。

助けを得る

メンタルヘルスの問題が継続し、日々の生活を管理するのが難しくなっている場合、それを認識することが重要です。心の健康で悩んでいる可能性があることを示すサインには、以下に挙げるような態度、気分、コミュニケーションの変化があります。

  • 食欲、睡眠パターン、またはエネルギーレベルの変化
  • 友達や家族から孤立したり、普段の活動への参加が減る
  • 仕事、学校、その他の生活領域での活動に支障が出る
  • 普段よりも悲しい、絶望的、怒りっぽい、または不安に感じる
  • 「自分がいない方があなたの人生はうまくいく」、「眠りについて一生目覚めなければいいのに」、「生きていても死んでもどっちでもいい」などのようなことを言う

助けが必要だと思ったら、どうすればいいですか?

悩んでいるときに助けを求めることは難しいかもしれませんが、あなたは一人ではありません。助けてくれる人が必ずいます。いつでも助けを求めることができますし、求めたからといってあなたが失敗したということにはなりません。むしろ、元気になるために最も重要なステップなのです。

あなたのニーズや許容範囲によって、必要なサポートの形式は異なるかもしれません。以下は、サポートを求めるのに役立つリソースです:

  • 友達、家族、または他のコミュニティ。友達、家族、趣味のグループ、または宗教コミュニティ(信仰に応じて)は大きなサポートや励ましの源となり得ます。あなたの気持ちに共感して耳を傾け、辛い時期を一人で乗り越えなくてもいいということを思い出させてくれます。
  • メンタルヘルスまたは自殺予防ホットライン。ホットラインに連絡をすることで、訓練を受けた専門家と話ができます。あなたが今どのように感じているのか、自傷行為をする危険性があるかについて確認してくれます。一部のホットラインでは、テキストメッセージか電話のいずれかを選んでサポートを受けられます。命にかかわる危機的状況でなくても、自殺予防ホットラインに相談することはできます。匿名かつ内密の状態で、あなたが悩んでいることについて何でも話すことができます。
  • 医師。医師は、あなたの感情や行動の変化を評価し、生活習慣の改善(睡眠習慣、運動、食事など)を勧めたり、必要に応じて他の医療専門家を紹介したりすることができます。
  • メンタルヘルスの専門家。メンタルヘルスの専門家は必要な場合に精神の健康状態を診断するなど、メンタルヘルスの問題に対するサポートや治療を提供できます。薬物療法や会話療法など、治療の選択肢を一緒に検討してくれることもあります。また、自殺願望や衝動がある場合、自分自身を安全に保つための計画を立てる手助けをしてくれることもあります。
  • ピアサポートサービス。メンタルヘルスの問題から回復した人と話をすることで、力が湧き、自己肯定感を高められるかもしれません。地域のピアサポートコミュニティでは、メンタルヘルスの問題を実際に経験した人たちによるホットラインや、他のピアによるサポートグループを提供している場合があります。

友達をサポートするために何ができますか?

友達が自殺を考えていたり、自傷行為を行っているかもしれないと思う場合、困惑し、どうすればいいのか分からなくなりがちです。友達をサポートするために、あなたができる行動をいくつかご紹介します:

  • 会話を始めましょう。友達の行動の変化が気になり、何かおかしいと思ったら、遠慮せずに持ちかけてみましょう。その友達に二人で会うよう誘ってみて、「最近元気がないみたいだから気になっていたんだけれど、落ち込んだりしていない?」などと聞いてみるのもいいでしょう。自殺について尋ねたからといって、相手が自殺を考えるきっかけとなったり、リスクが増したりすることはありません。「命を絶とうと考えていない?」と直接的に尋ねてみることも一つの手です。自殺や自傷行為について誰かと話すための方法に関する詳細なガイダンスはTikTokのウェルビーイングガイドで確認できます。
  • 共感を持って、批判することなく耳を傾けてください。解決策を提案したり、話題を変えたりしてはいけません。黙ってしまうときがあっても、辛抱強く穏やかに待ちます。「何か悩んでることはある?」や「あなたのために何ができるかな?」など、相手が自分の言葉で答えられる質問をして、友達の返答に表れる感情に耳を傾けます。聞き役に徹するだけでも相手を助けることができます。
  • リソースを紹介するよう申し出ます。セラピストや医療機関に専門的な助けを求めたり、自殺防止ホットラインに連絡をしたり、地域のサポートグループに連絡をしたりするように友達に勧めることで、回復に向けた重要な役割を果たすことができます。
  • 自分のケアをします。身近な人に親身に耳を傾けることは、たくさんのエネルギーを消耗します。特に自殺や自傷行為などの問題について話すと、苦痛を感じたり、疲弊したりする場合があります。友達をサポートすることが自分の心の健康に悪影響を及ぼしていると気づいたら、恐れずに休憩したり、健全な境界線を引いたり、信頼できる人に話したりしてください。

メンタルヘルスの問題を抱えている友達をサポートする方法についてさらに詳しくは、TikTokのウェルビーイングガイドをご覧ください。

今すぐ助けを得る

あなたやあなたの知り合いが急を要する精神的な問題を抱えている場合、医療機関や自殺防止ホットラインにただちに連絡してください。

さらに詳しく

どのようにすれば、自殺や自傷行為に関する自分の体験をTikTokで安全にシェアできますか?

自分の体験をTikTokでシェアしようと考えている場合、「自分の体験を安全にシェアする方法のガイド」を参考にしてください。また、コミュニティガイドラインの「自殺および自傷行為」セクションをご覧ください。

自殺や自傷行為が頭をよぎることは普通ですか?

自殺や自傷行為が頭をよぎる人は多くいますが、このような思考には必ず真剣に対応する必要があります。信頼できる人に相談して、必要な手助けを得ましょう。あなたは一人ではありませんし、助けてくれる人が必ずいます。

自殺や自傷行為が頭をよぎったときに対処する方法
  • 一瞬一瞬を乗り越えることに集中する
    • ときには、自分の思考や感情に捕らわれ、かかえきれなくなることがあるかもしれません。そのようなときは、自分が陥っている状況を認識し、自分の気持ちに注意を向けます。気分を高めたり、ストレス発散に役立つことをしてみましょう。自然の多い場所に行ったり、音楽を鑑賞したり、友達と連絡を取ってみたり、アート作品を作ってみるのもいいでしょう。あなたにポジティブな気持ちを与えてくれなかったり、あなたの気分の回復に役立たたなくなった人はフォロー解除することを検討してみてください。また、スクロールしながらネガティブな気持ちになる場合は、スクリーンタイムを制限することを検討しましょう。
  • セルフトーク(自己対話)を意識する
    • 私たちは常に様々な場面で、自分自身に語り掛けています。しかし、ネガティブなセルフトークは、気分を落ち込ませる原因となる場合があります。優しく、寛大に、思いやりを持って自分に語りかける練習をしてみましょう。親友と話すときのように、自分にも優しく語りかけることが大切です。
  • 内面の強さと生きる理由に目を向ける
    • あなたが持つあらゆる強みと価値について考えてみましょう。これまでに大変な状況でもなんとか乗り越えてきた経験や、これから起こるかもしれない素敵な出来事について考えます。こうしたことに目を向けることで、より広い視野を持て、自分自身やこれまでに達成してきたことに自信を持てるようになります。
    • たとえば、最後まで読みたいお気に入りの小説シリーズのことや、これからも支えていきたい人(家族など)のことなど、楽しみにしていることをリストアップするのもいいでしょう。
  • 原因を知って事前に対処する
    • 自殺や自傷行為への思いは、試験勉強や日常の変化、友人や恋人との口論など、引き金となるような状況下で湧き上がることが少なくありません。何が自分にとって不快な感情や否定的な感情を呼び起こすのかを探りましょう。引き金が引かれたと感じたときにどのようにしてサポートを得るのか、または自分を傷つける代わりにできることは何かをリストアップし、準備しておきましょう。
    • たとえば、安全プランを書き出せば、自殺や自傷行為の衝動をやり過ごすこともできるでしょう。
  • 医療ケアやメンタルヘルスケアを受ける
    • 上記のようなアドバイスはTikTokのパートナーである自殺防止機関が提供しているものです。しかし、心の健康状態は人それぞれ違います。自殺や自傷行為が頭をよぎったときに対処する方法を探す最善の方法は、医療機関やメンタルヘルスケアサービスに相談することです。

免責事項

TikTokのセーフティセンターのリソースとガイドはメンタルヘルスケアや医療サービスを提供するものではありません。TikTokの「自殺および自傷行為」の項目は、医療、心理学、または精神医学による診断、治療、あるいは助言の代わりとなるものではありません。TikTokが制作し、配信するコンテンツは、情報提供および教育目的での使用のみを対象としています。TikTokが提供するサービスや教育的資料が利用可能だからという理由で、専門家のアドバイスを受けることを軽視したり、先延ばしにしたりしないでください。

自分や他の人が危険にさらされていたり、医療上の緊急事態が発生している可能性がある場合には、ただちに救急サービス、地域の窓口、医療専門家に連絡してください。助けてあげられるのは自分しかいない、と責任を感じる必要はありません。あなた以外にも手を差しのべる人はいます。自分には荷が重すぎると感じたら、無理に行動を起こす必要はありません。

このセーフティセンターは国際自殺予防学会(IASP)の専門家の助言を得て制作されています。